オノマトペとコミュニケーション
2019年06月26日
弾丸で日本に帰国していました🇯🇵
先日、2日間だけ東京に。
会いたい方達にお時間頂いて、ダダーッとお会いして。
美味しいものバクバク食べて。
身体のメンテナンスも、ちょこちょこして。
仕事に必要な書籍や教科書を、どさっと買って。
ピューッと帰って来ました!
これ、全部、日本語のオノマトペです。
日本語には、オノマトペがあり、私たちは便利に楽しく、使っています。
実際に、上記のオノマトペを書く時も、
会いたい方達にお時間頂いて、立て続けに、一気に、お会いして。
という気分を、どう表現しようかと考えたり、
美味しいものも、パクパク食べたというよりは、バクバク食べたのよね。
むしゃむしゃは、食べてない!
と、思ったり。
自分なりに、しっくり(これもオノマトペ)くる表現を探しながら、書きました。
三島由紀夫は、このオノマトペを忌み嫌ったと言われています。
表現が幼いと感じたのか、
他の表現を探そうと努力せず、
安直に音に逃げていると思ったのか…
その真意はわかりませんが、
確かに、オノマトペの多い文章は、読み辛いと感じたり、
書き手に振り回されている様な気持ちになることも、なきにしもあらず。
そして、このオノマトペを理解するのも、使いこなすのも、
日本語学習者には、かなり難しいと言われています。
日本語母語話者にとっては、親しみやすいかもしれませんが、
*「やさしい日本語」を話すときには、
なるべく使わない方が良いとされているんですよね。
*「やさしい日本語」は、日本語母語話者ではない方と話す時に、
「優しい」気持ちで、「易しい」表現で話したり書いたりする日本語です。
「易しい」と感じるか「易しくない」と感じるかは、人それぞれな部分もあるので、
個人的には、「優しい」気持ちで話すことが、より大切だと思っています。
私の教えている上級の日本語学習者でも、
時々、ユニークな表現をします。
「先生、最近、上司がヒリヒリしていて、大変なんですよ・・・」
季節柄、
「日焼けかな?」
と思ってしまいそうですが、
実際は、いらいら、ピリピリしていたそうです。
ちょっと違うだけで、ニュアンスが変わってきます。
でも、もちろん生徒さんとの会話の中では、前後の文脈から、
上司のヒリヒリした感じが、十分伝わりました☺️
ヒリヒリというオノマトペは、刺激が強くて痛いことに使われ、
- 「辛いものを食べて、舌がヒリヒリする。」
- 「風邪をひいて、喉の調子が悪い。イガイガするというよりは、ヒリヒリする感じ。」
という風に、使われます。
コミュニケーションは、相手があってこそ成り立つもの。
受け取る側がどんな風に感じるかということを考え、想像することが、きっと、最も大切ですよね。
また、聴く側も、相手が何を伝えようとしているのかを、想像しながら聴くというのが大事な気がします。
オノマトペを使った、豊かな日本語のコミュニケーションを楽しみながら、
常に、相手のことを考えて表現していきたい。
コミュニケーションの根本は、技術ではなくて心。
日本語を教えながら、そんなことを思う日々です。